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小林よしのり
2016.8.1 13:51政治

小池百合子は「女性の時代」に相応しい


今回の都知事選で、わしがあきれたのは「男尊女卑」の

風潮の根深さだ。

石原慎太郎が「年増の厚化粧」と言ったが、あんなセクハラは

今の社会では許されない。

内輪だけで悪口に使うことがあっても、公的な場所ではもう

使えない言葉なのだ。

それは「男尊女卑」の感覚から発する中傷であって、特に

政治家が発してはならない言葉である。

 

一方、鳥越陣営に瀬戸内寂聴が応援に駆けつけて、冗談の

つもりで石原慎太郎の「年増の厚化粧」という言葉を拝借

して小池氏を非難していた。

なんと瀬戸内寂聴までが、「男尊女卑」に加担したのである。

これには仰天した。

 

瀬戸内の脳内はもはや「反安倍」「護憲」などのイデオロギーに

染まり切っていて、「女性差別」になる言葉にも鈍感になって

しまっている。

ユーモアとは言わせない。

女性候補をバッシングする言葉を、面白がって、悪乗りして、

瀬戸内が使ったのだ。

 

宇都宮健児の主張では、鳥越のスキャンダルも、女性の人権

侵害の疑いがあるので、それを記者会見で否定しなければ、

応援には行けないということだった。

そうなると、鳥越陣営も「男尊女卑」に深く浸食された連中

ということになる。

しかし鳥越を応援していた女性議員は欺瞞的だったな。

 

そんな風潮の中、圧倒的大差をつけて勝った小池百合子を

見ると、やっぱり「女性の時代」の幕開けだなと思う。

世界中で「女性の時代」が幕を開ける予兆が現れている。

イギリスのエリザベス女王とメイ首相。

ドイツのメルケル首相。アメリカのヒラリー大統領。

「アナと雪の女王」「スターウォーズ」・・サブカルの世界

でも、ヒロインこそが面白い。

これでいいのだ。

「女性の時代」になるべきだ。

クソ古くさい「男尊女卑」の世の中は終わるべきである。

小林よしのり

昭和28年福岡生まれ。漫画家。大学在学中にギャグ漫画『東大一直線』でデビュー。以降、『東大快進撃』『おぼっちゃまくん』などの代表作を発表。平成4年、世界初の思想漫画『ゴーマニズム宣言』を連載開始。『ゴーマニズム宣言』のスペシャル版として『差別論』『戦争論』『台湾論』『沖縄論』『天皇論』などを発表し論争を巻き起こす。
近刊に、『卑怯者の島』『民主主義という病い』『明治日本を作った男たち』『新・堕落論』など。
新しい試みとしてニコニコ動画にて、ブロマガ『小林よしのりライジング』を週1回配信している。
また平成29年から「FLASH」(光文社)にて新連載『よしりん辻説法』、平成30年からは再び「SPA!」(扶桑社)にて『ゴーマニズム宣言』、「小説幻冬」(幻冬舎)にて『おぼっちゃまくん』を連載開始し話題となっている。

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