今回の都知事選で、わしがあきれたのは「男尊女卑」の
風潮の根深さだ。
石原慎太郎が「年増の厚化粧」と言ったが、あんなセクハラは
今の社会では許されない。
内輪だけで悪口に使うことがあっても、公的な場所ではもう
使えない言葉なのだ。
それは「男尊女卑」の感覚から発する中傷であって、特に
政治家が発してはならない言葉である。
一方、鳥越陣営に瀬戸内寂聴が応援に駆けつけて、冗談の
つもりで石原慎太郎の「年増の厚化粧」という言葉を拝借
して小池氏を非難していた。
なんと瀬戸内寂聴までが、「男尊女卑」に加担したのである。
これには仰天した。
瀬戸内の脳内はもはや「反安倍」「護憲」などのイデオロギーに
染まり切っていて、「女性差別」になる言葉にも鈍感になって
しまっている。
ユーモアとは言わせない。
女性候補をバッシングする言葉を、面白がって、悪乗りして、
瀬戸内が使ったのだ。
宇都宮健児の主張では、鳥越のスキャンダルも、女性の人権
侵害の疑いがあるので、それを記者会見で否定しなければ、
応援には行けないということだった。
そうなると、鳥越陣営も「男尊女卑」に深く浸食された連中
ということになる。
しかし鳥越を応援していた女性議員は欺瞞的だったな。
そんな風潮の中、圧倒的大差をつけて勝った小池百合子を
見ると、やっぱり「女性の時代」の幕開けだなと思う。
世界中で「女性の時代」が幕を開ける予兆が現れている。
イギリスのエリザベス女王とメイ首相。
ドイツのメルケル首相。アメリカのヒラリー大統領。
「アナと雪の女王」「スターウォーズ」・・サブカルの世界
でも、ヒロインこそが面白い。
これでいいのだ。
「女性の時代」になるべきだ。
クソ古くさい「男尊女卑」の世の中は終わるべきである。